SEOにも影響するアクセシビリティを考慮したウェブデザイン

こんにちは、リアライズのウェブデザイナーのKです。本日はアクセシビリティについてご説明したいと思います。

アクセシビリティとは？

アクセシビリティというのは、ウェブサイトができるだけ多くの人にとって使いやすくなるようにすることを意味します。これを分かりやすく説明すると、ウェブサイトをみんなのための公園のようなものだと考えると良いです。

公園には、色々な遊具やベンチがあり、みんなが楽しめるように作られていますよね。でも、もし車いすを使っている人がいたら、階段だらけの公園では楽しむことができません。だから、車いすの人でも使えるようにスロープを作ったり、遊具の高さを調節したりするのです。これと同じように、ウェブサイトもみんなが使えるように作る必要があります。

たとえば、目が見えない人のために、ウェブサイトの文章が音声で読み上げられるようにする。色が区別しにくい人のために、色だけでなく形や記号で情報を伝える。耳が聞こえない人のために、動画に字幕をつける。これらの工夫によって、ウェブサイトは多くの人にとって使いやすくなります。

アクセシビリティは、ただ特別なニーズを持つ人たちのためだけではありません。例えば、小さいスマートフォンの画面で見るときや、とても明るい場所で画面が見えにくい時、誰でもこのような工夫が役立ちます。だから、アクセシビリティを考えることは、ウェブサイトをもっと便利で快適な場所にすることにつながるのです。

アクセシビリティを考慮したコーディングはSEO対策にも有用です！

アクセシビリティを考慮したコーディング（ホームページを作るために書くコード生成のこと）は、ただ単にウェブサイトを使いやすくするだけでなく、SEO（検索エンジン最適化）にも大きな影響を与えます。このことは、私たちウェブデザイナーにとって非常に重要です。アクセシビリティ対応のウェブサイトは、様々なユーザーがアクセスしやすくなり、それによって訪問者数や滞在時間が増加し、結果として検索エンジンのランキングが向上する可能性があります。

まず、アクセシビリティに配慮したコーディングは、画面読み上げソフトウェアを使用するユーザーや、色覚異常のユーザーなど、障害を持つユーザーにもウェブサイトを利用しやすくします。これにより、これらのユーザーからのアクセスも受け入れやすくなります。たとえば、画像に代替テキストを提供することは、視覚障害者にとって非常に重要ですが、これは検索エンジンにとっても有益な情報です。検索エンジンは画像自体を解析することはできませんが、代替テキストを通じてその内容を理解し、関連する検索クエリに対してウェブサイトを表示することができます。

また、ウェブサイトの構造を明確にし、ナビゲーションを簡単にすることも、アクセシビリティとSEOの両方に寄与します。適切に構造化されたHTML（見出しタグの使用など）は、検索エンジンがコンテンツの重要な部分を識別しやすくし、ユーザーが情報を探しやすくします。これにより、ウェブサイトの使いやすさが向上し、訪問者が長く滞在する傾向にあります。これは、検索エンジンにとって、そのウェブサイトが価値あるコンテンツを提供しているという良い指標です。

加えて、モバイルフレンドリーなデザインもSEOに影響します。アクセシビリティを考慮したレスポンシブデザインは、スマートフォンやタブレットなど、異なるデバイスでの閲覧に対応します。Googleなどの検索エンジンは、モバイルフレンドリーなウェブサイトを高く評価し、ランキングを上げる傾向にあります。

最後に、アクセシビリティを考慮したウェブサイトは、法的要件を満たすことが多く、これにより訴訟リスクを減らすことができます。特に、公共機関や大企業のウェブサイトは、アクセシビリティ基準を満たすことが求められることが多いです。このような法的義務を満たすことにより、ウェブサイトの信頼性が高まり、結果としてSEOにも良い影響を与えることがあります。

このように、アクセシビリティを考慮したコーディングは、単に特定のユーザーグループに対する利便性を高めるだけでなく、SEOの観点からも重要です。私たちウェブデザイナーは、これらの側面を常に念頭に置きながら、利用者にとっても検索エンジンにとっても最適なウェブサイトを作成することが求められています。

もちろん、業種業態によって差異はあります。公共性の高いサイトや医療機関であればよりアクセシビリティを考慮したサイトを作成する必要があります。他方、特定の人（業種）のみが利用するサイトに於いてはその特定の人（業種）に合わせたホームページを制作する必要があります。

いずれにしましても、リアライズではお客様のご要望をよくお聞きしたうえでホームページを作っていきますのでご安心ください。